脳脊髄液減少症の理解を深めよう/医療、警察、学校関係者らが参加して県主催の研修会を開催
25年8月28日
交通事故などの外傷により脳脊髄液が漏れて、頭痛やめまいなどの症状を引き起こす脳脊髄液減少症への理解を深めてもらおうと、香川県は8月28日、高松市内で研修会を開催し、医療、警察、学校関係者ら約80人が参加しました。
研修会では、香川県立中央病院脳神経外科の河内正光主任部長が、脳脊髄液減少症の基礎知識と診断基準などについて講演。河内氏は「頭痛などに加え、腹痛や視力低下、腰痛など、さまざまな症状が出るため診断が難しい」と述べられ、「同症の可能性があれば速やかに医療機関を受診してほしい」と呼び掛けておられました。
また、自身の血液を髄液が漏れている硬膜の外側に注入するブラッドパッチ療法について、「厚生労働省の先進医療として認められ、県立中央病院の治療症例数はすでに5例となった」と、同治療法が広がっていることも紹介されておりました。 同症の支援については、2010年5月に、特定非営利活動法人(NPO法人)「脳脊髄液減少症患者・家族支援協会」の中井宏代表理事らと共に県に対し、ホームページ上での医療機関の公表、県立病院での早期治療開始を要望させて頂き、現在実施に至っております。また、同研修会についても、関係者への理解促進のため昨年12月定例会で早期開催を求めさせて頂いておりました。
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